認知症かもしれなかった祖父の話

祖父とその周りの話です。
今から10年近く前のことですが、祖父が体調を崩しはじめました。
たまに遊びに行って散歩に誘っても面倒くさがり、食事の買い物も面倒だと言い出しました。
体調を崩す少し前に祖母が亡くなり、1人暮らしになってから話し相手がいなくなり、だんだんと気力が無くなってしまったのでしょう。

体調を崩し、通院する日が多くなった頃、突然祖父が「再婚する」と言い出しました。
再婚相手というのが、祖父の所有するアパートに住む1人暮らしの60代の女性だと。
当時の祖父の年齢は80代半ばでした。

祖父がその女性と残りの人生を楽しく過ごせるのならいいのではないかと思いましたが、祖父曰く「介護目的」とのこと。
祖父が所有しているアパートの住民というだけで、どんな人なのかもよく知らずに
「再婚して介護してもらい、そのお礼(報酬?)として財産を渡す」
と言い出したのです。

親戚一同が思うことは同じで「土地やお金が目的じゃないか」と大反対したのですが聞く耳持たずで婚姻届を提出してしまったのです。

縁起の悪い話ですが、もし祖父が亡くなったらよくわからないその女性に財産が行ってしまう!
と親戚一同大慌てです。

家や土地は大事にしてもらいたいので、その女性がしっかり守ってくれるのなら良いのですが不安しかなく、不安だということを祖父に伝えたら
「遺言書があるからこの家と土地は○子(私の母)に任せるように書いてあるから」とのことで少しだけほっとしたのも束の間、
祖父の体調が悪くなり入院することになりました。
数ヵ月後、少し認知症の気があるから気をつけてくれと病院で言われた直後に、遺言書が書き換えられました。

自力では文字も欠けないぐらいに衰弱している父に無理矢理字を書かせ、判を押させたと言うことになります。
もしかしたら書き換えた遺言書は偽装ではないか?何か企んでいるのか?
認知症と断定される前に行動を起こした、確信犯なのか?
などと、嫌なことしか思い浮かびませんでしたが私たちは何もできずにいました。

そして祖父は亡くなり、財産のすべてが再婚相手の女性の物になってしまいました。
お金は要らないから土地を守りたい私たちは、土地だけ私たちにくれないかと交渉したものの聞いてもらえず、弁護士に相談して、遺言書が本当に祖父の物かなど調べらもらったり、相続関係に対して不服だということを伝えたもらったりした結果、どうにか土地だけは守ることができました。

祖父の土地はアパートになっているため、アパートの家賃収入があります。それを請求したところ「そんなものはもうない」「使ってしまった」と。
どうしてこんな人に祖父は介護を頼んだのか、どうやってそのような契約がされたのか、
祖父は亡くなってしまった為、今となっては本当はどうだったのか、誰にもわかりません。

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