モダンな祖母の斎場に賛否両論!

2年前に他界した祖母の葬儀の話です。
私の地元は東京都内ですが、昔ながらの農家が多く残るような地域です。葬儀や供養にはどこの家も地元のお寺を使っていました。お墓に困るような都心でもないぶん、競合するようなセレモニーホールがなかったことも一因にありました。
しかし、私の両親は隣駅にできたモダンなタイル張りの斎場を借り、そこで祖母の葬儀を行ったのです。
祖母は生前大変おしゃれで、自分の大切にしていた身の回りのものや勤務で表彰された際の賞状や記念品なども大変多く、それらを大切に保管してありました。私の両親はそれら故人の思い出の品を祭壇に一緒に飾らせてもらいたいと考え、それをお許しくださるところを選んだ結果、その隣町のモダンな斎場に決まったとのことでした。
ところが、地元の皆様はとても保守的で、新しい建物での葬儀を大変訝しがり、果ては「お寺となにか揉めたんじゃないか…?」「生前にお寺になにか不義理をしていたんじゃないか」などと、あらぬ噂が挙がる事態にまで発展してしまったのです。
実際に斎場に飾られた品々をご覧下さった参列者様方は、一同に「故人の生前がよくわかる祭壇だった」と大変お褒め下さるなど、結果的には本当に良い式ができたのですが、そうでなければどんな噂が残ったことだろうかと、孫の立場で大変ヒヤヒヤしました。
斎場選びなど、どなただって元気なうちはなかなかなさらないものですが、私も40を目前にした今、両親の意思や周囲の理解は前もって下準備しておきたいものだと思います。

関連記事

ページ上部へ戻る