葬儀の時の知人の態度に怒ってしまった私。

祖父、母方の父親が亡くなって葬儀をしていた時の話です。
晩年は主だった病気はなく、毎日お酒を飲んでいました。
ただ冬に肺炎をこじらせてしまい、それが原因でとても早く亡くなりました。

祖父はお世辞にもいわゆる「優しい人」ではありませんでした。
私には「優しい人」のように振る舞っていましたが、親戚や母親は年に一回会うか会わないかという程でした。
母に祖父のことを尋ねても、何も語ろうとはしません。ですが「昔は良い父だった。」とはいつも、葬儀の時でも、言っていたのが印象的でした。
葬儀の最中にふと、なぜ皆が何も語らないのかを考えました。
その時、喪主の祖母が「足腰が良かった時は市民マラソンに出ていた。」と言っていました。
ふと思い出すと私が小学生の頃、「毎日公園を5km走っているような人だよ」と祖母からそういえば聞いていたな、と思いました。
足が悪くなったのは5年前、そして母が語らなくなったのも5年前から。
それを考えたらなんだか悲しくなりました。
祖父はきっとマラソンが出来なくなって周りに当たっていたのでしょう。
火葬場がその日とても混んでいて、自分たちの前の人が何か時間がかかっていたらしく、祖父は1時間押しという状況になったとき。
親戚のおじさんが「あんなヤツの為にこんな時間をみんな割いてきてる、早く帰って野球を見たいよ、くだらねえ。」と言いました。
私はカッとなって「何も知らないくせに、帰ってもいいですよ!」と声を荒げて言ってしまった。
私だってただの推測でしかないのに。
でもその後、祖母が「ありがとね。」と言ってくれたことを今でも覚えています。

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